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家づくりの未来を考える

建築と建設業界が担い手となっている2030年問題

 

            「ゴ ミ」

 

埋め立て処理場の限界まで残り14年最終処分場の残余容量、埋立処分量および残余年数推移

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大量生産大量廃棄

 年間6億㎡

日本のビニールクロスの年間生産量。

ご存知ですか?そのうち約7割にあたる約4億㎡もの
膨大な量のビニールゴミを日本は出しているのです。

ビニールクロス以外にも、紙で造られているものがあります。
紙クロスは、捨てた場合にビニールクロスとは違って土にかえるエコな建材です。
さらに可塑剤などの化学物質による燃えることや
埋め立てることで
環境や健康へ被害を及ぼすリスクが少ない商品です。

 

しかし、日本国内では紙クロスは、たった1%しか使われておりません。
これだけビニールクロスが生産されている日本の住宅業界の常識は実は
世界からみたら非常識なのです。

デザインクロスでもない汎用品のビニールクロスがm単位で切り売り
している国は珍しく、需要が多い日本ならではなのです。

家づくりで画像2

毎年最低東京ドーム1.5倍分のサイディングが埋め立てられ

30万戸×90%×130枚×0.022×20%=154,440㎥(147.420t)

 

 

家づくりで画像3

サイディングを採用し続ければ未来の子供たちのことを
考えれば使えば使うほど負の遺産が増えます。

これをリフォームや建て替えなどで廃棄される量を含めれば途方もない量となります。
ちなみに東京ドームの容量は124万㎥

このロスの廃棄について某大手N社に確認したところ
少しずつ回収してリサイクルを始めたが量が途方もなくほとんどが「埋め立て」
による廃棄である旨を確認
「埋め立て」と聞いて気になるのが

やはり山や海などの環境破壊。
未来の子ども達にとって負の遺産となることは明確です。

 

アスベスト・シックハウス 日本ではコトが起きてから問題になります。

さてこの潜在している問題の当事者は・・・私達です。

 

空き家800万戸 資産とも言えずただあるだけ。
将来の「ゴミ」なのか? 空き家対策の課題

 

 

2020年アスベストの年間廃棄量は100万tペースへ

アスベストは同一な被害が多いため社会問題化となった。
日本の後出しじゃんけんはこれだけではない。
我々の業界の「めんどくさいもの」のめんんどくさくない
理由ははたして未来へどのような影響を与えるのか?
少なくとも日本以外では良い影響は残っていない。
日本の建築業界はこのような問題を直視しなければならない。

  • アスベスト問題経緯

1972年     労働安全衛生法でアスベストを管理物質に

1975年     アスベストの吹付を原則禁止      

1986年     学校の吹付アスベスト問題が急浮上   

1989年     大気汚染防止法改正による濃度規制   

1991年     廃棄物処理法で廃石綿を特別管理廃棄物に

1995年     青石綿・茶石綿を使用禁止       

          含有率1%以上のアスベストを規制   

2004年     アスベスト含有製品の使用を原則禁止  

2005年 3月  アスベスト廃棄物の技術指針公表    

      6月  クボタがアスベスト暴露被害を公表   

      7月  石綿障害予防規制が施行        

      8月  アスベスト条約を批准         

      9月  政府がアスベスト対策を取りまとめ   

2020年~2040年
           アスベスト廃棄物がピークに

 

新建材は誰のためのもの?

「健康と環境」

世界保健機構(WHO
健康な屋内空気宣言 2000年5月人は健康への権利を有するという原則の下、
「何人も健康的な屋内空気を呼吸する権利」を持つと宣言

現代生活においては、人々は90%以上の時間を屋内で費やす。
我々は空気中に存在するあらゆる汚染物に、
食物や飲料水と同様に考慮を払わなければならない。
建材・接着剤・ペンキ・家具やその他のものは、
屋内空気汚染の代表的な原因である。

 

アメリカ環境保護庁(USEPA

報告書 2000年8月劣悪な室内空気室(lndoor Air Quality=IAQ)は、
子供の集中力、計算力、記憶力に影響を与える。
家庭内の空気中にある浮遊物汚染物質の数は、
はるかにスモッグの日の空気をしのぐこともある。

 

約1/3 可塑剤

ビニールクロスが世界ではNGなわけ

 「塩化ビニール」の壁紙は多種多量の化学物質を使わなければ作れません。
特に「可塑剤」と呼ばれるものが厄介なのです。

この可塑剤の役割は塩化ビニルを加工しやすく柔らかくするために添加されます。
この可塑剤は室内へ発散し続け、可塑剤が完全に抜けて

しまうと壁紙はパリパリになってしまい剥がれやすくなります。
逆を言うと 可塑剤が入っていないオガファーザーは
剥がれにも強いさらにカルクウォールは+有害物質の吸着など
より良い室内空気が実現できると言えます。

また近年では壁紙へさらなる強度や機能を持たせるためにより大量の安定剤や可塑剤、
防カビ材などが添加されています。

しかし他の先進国では諄いですがビニールクロスを全面に使用することはありません。
それは、室内環境と健康コストや施工性などだからです。
さらに塩化ビニールのもとの素材の「塩素ガス」
自体も人間への健康被害を及ぼすのです。

日本の建材が車のように海外で活躍できない理由は、
このような価値基準の違いが背景にあります。

 

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そもそもビニールクロスはどうして生まれた?

 

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 家を建てると生活が苦しくなるお金の仕組み

 

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「建て替え」理由を聞くと・・・物理的な要因

そもそも経年に耐えられないモノである

 機能的な要因
性能が低いがための事象がおきる健康・環境配慮ではない

経済的な要因
維持費用が膨大である希少価値がありすぎて普遍的ではない

要因No.1!!心理的な要因

飽きた 美しさを感じない 他と比べて・・・
リフォームでは物理的、機能的な要因が大きくなるが、「建て替え」
では心理的要因が一番に、
住み続ける理由=高性能・高機能とは限らない
そこに住み続ける喜びがあるか?そこに住み続けたくなる物語はあるか?
日本のモノづくりは利便性を追求するあまりモノの哲学や「美しさ」を忘れてはいないか?

住宅の工業製品化とともに・・・

1980年代以降の左官職人の人口推移職人でありながら「官」の位を受けていた「左官」
人口の減少とともに、技術の損失。
今、漆喰を塗ったことがある職人はどのくらいいるのでしょうか?
漆喰について正しい
知識を持っている職人はどのくらいいるでしょうか?
あるいは左官職人と現場で渡り合えるハウスメーカーはどのくらいいるのでしょうか?

現代の建築業界は知らず知らずのうちに、尊い技術や知識を損失させているのでは・・・

家づくりで画像7、8

「良いものを安く」の先に待っていたものお客様のため(?)の先に生まれた過剰競争

 

脳科学的に「愛着」を生む

愛着はモノに対する接近を通して深まっていく、しかし人体の細胞は新陳代謝をし
新たな細胞が生まれるため残り続けない。
そのため愛着は細胞で生まれ感じるのでなく記憶によって生まれ、深まる

「愛着=記憶」

私たちの体を構成する分子は絶えず入れ替わっています。
私たちの自己同一性を担保するものは、
少なくとも物質レベルでは何一つありません。

では、何がアイデンティティとして私たちを支え、私を私たらしめるのか。
それが 記憶 だと言えないでしょうか。

  生物学博士福本伸一

 

記憶の脳科学

記憶は一貫性があり連続する物語で覚え時間の経過によりさらに深まる

「愛着」の反対語は 「使い捨て

「使い捨て(消費)」の反対語は「生産」

 を動かし、自分の手でできる経験が生まれる「おうち」
職人の手づくりにより生まれたものには物語がある

既製品では生まれないものが自然素材では生まれる
「愛着」が生まれる家は脳科学、生物化学的に自然素材は必須になる

しかしほとんどの身の周りの製品寿命は「10年」
例)I phone バッテリーの充電は400回(約2年)車10年 家電10年

10年で「買い替える」のが当たり前!!
そのため10年で我々の住宅寿命への関心は薄れていく

 興味関心、記憶の薄れ

そのため現代で「愛着を深めるおうち」は、
脳科学的、生物学的に考える必要があります。

 

だからこそ今持続可能な素材で持続可能な受け継げる

「おうち」づくりをしなければならないのでは・・・

 

 

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